「コーチングはアートだ。」
この言葉を聞いたとき、私は単なる比喩以上の意味を感じました。
なぜなら、コーチングは“正解の型”を押しつけるものではなく、相手の中に眠る色や形を引き出し、キャンバスに自由に描いていく創作だからです。
同じ質問をしても、返ってくる答えは人によって違う。
アート性を強く感じるのは、フィードバックで行動設定をつくる瞬間です。
設定できる行動は本当に無数にあって、その中から相手に合った一歩を選び出し、ユーモアを交えて伝える——そのやり取りこそが、コーチングの楽しさであり、醍醐味だと感じます。
そして、アートのように“完璧”は存在しません。
少しはみ出しても、思った色が出なくても、それすら作品の一部になる。
だからこそ、コーチングの場で生まれる一つひとつの対話は、唯一無二の作品なのだと感じています。
そんな「アート性」を意識しながら臨んだ今回の授業。
そこには、もう一つ大切なメッセージがありました——
「やろうと思っただけで丸。」
行動できたかどうかよりも、「やってみよう」と思えた瞬間をまず認める。
その小さな一歩が、私の中の“現状の外”をそっと押し広げてくれたのです。
🗓️ 授業テーマと日程
- テーマ:現状の外へ
- 期:ままためコーチング塾® 7期BASIC
- 回数:第20回目
- 場所:ZOOM
🎯 導入
授業の冒頭、ドラゴン先生が投げかけた問いは意外なものでした。
「実は嫌だけど、やった方がいいと思っていることは何ですか?」
この一言に、受講生の表情が一斉に動きます。
そして、先生はご自身の体験談を話してくれました。
💪 印象に残ったエピソード
ドラゴン先生が語ったのは「筋トレ」の話。
もともと筋トレは大の苦手だったそうですが、「体のためにやった方がいい」と続けていくうちに——
- 体調が整った
- そして意外にも「仕事のやる気」がぐっと上がった
嫌だけどやった方がいいことには、人生を変える力がある。
そんなことを感じさせられるエピソードでした。
🙋♂️ 私の場合
考えてみると、私にとっての「嫌だけどやった方がいいこと」は——
初対面の人に、自分から話しかけること。
最近は、初めて会う人との場面が増えています。
- ペップトーク講演会後の懇親会
- 新潟での自治会の方との草刈り後の打ち上げ
- しもちゃんの個展での交流
どれも素敵な時間なのに、私はなかなか自分から話しかけられない。
どこかで壁を作ってしまい、受け身になってしまう自分がもどかしい。
本当はその場で会話を楽しみ、つながりを広げたい。
だからこそ、この“現状の外”に思い切って踏み出したいと思いました。
🤝 ペアで挑戦する一週間
授業では、この「嫌だけどやった方がいいこと」をただ書き出すだけで終わりませんでした。
ペアを組んで、この1週間励まし合いながら挑戦してみることに。
現状の外の行動は、一人ではなかなか勇気が出ません。
でも仲間と一緒なら、背中を押し合いながら進めることができる。
そして何より印象的だったのは、ドラゴン先生の言葉——
「やろうと思っただけでも丸。生きてるだけで丸。」
行動できたかどうかより、「やろう」と思った気持ちをまず認めること。
その優しさがあるから、次の一歩も踏み出せるのだと思います。
🌱 成長を感じた瞬間
授業の中では、先生が実際に行ったフィードバックをみんなで予想する時間がありました。
このクイズのようなやり取りの中で、私はいくつか正解に近い答えを出せた瞬間がありました。
「少しずつ身についてきたのかもしれない」
そう思えたのは、この学びの場で何度も言葉にしてきたから。
ここは、誰も否定しない、誰も笑わない、ただ温かく受け止めてくれる場所。
だからこそ本音を出し合え、仲間と一緒に成長していける。
今日もそのありがたさを、改めて感じました。
✨ 最後に
「嫌だけどやった方がいいこと」は、未来の行動をデザインするためのヒントです。
あなたもひとつ、棚から取り出してみませんか?
その一歩は、あなたの世界を広げるアートのはじまりかもしれません。