✊手にする前にまずは手放す〜僕が一番最初に捨てた「罪悪感」という重たい荷物〜

ままためコーチング塾®体験記

📖 はじめに:僕が一番最初に手放した、一番重たい荷物の話

「周りに迷惑をかけているんじゃないか…」
「休んでいるのに、学んでいていいんだろうか…」

半年前、ままためコーチング塾®の門を叩いた時、休職中だった僕は、重たい「罪悪感」を抱えていました。自分のことを責め、焦り、がんじがらめになっていました。

しかし、この半年間で僕は、その重たい荷物を手放し、自分の人生のハンドルを自分の手で握り直すための、とても大切な方法を学びました。

今回の記事は、僕自身の変容の物語を通して見えてきた「手放すことの大切さ」と、その先に待っている「人生で本当に大切なこと」の記録です。


🗓️ 授業テーマと日程

  • テーマ: どちらにも等しく価値がある/時間管理のマトリックス
  • 期: ままためコーチング塾® 7期BASIC
  • 回数: 第22回目
  • 場所: ZOOM

🔑 僕の人生を変えた、あるコーチの言葉

この塾に入ったばかりの頃、重たい罪悪感を抱える僕に、ドラゴン先生は笑ってこう言いました。

「罪悪感なんて、ポイだよ。だって今、あなたは『休みなさい』って言われてるんでしょ?休むのだって価値のあることだよ。好きなようにやりなよ」

僕は、ハッとしました。
そして、この休職という状況を、罰ではなく「ギフト」として受け止めることができるようになりました。

何かを新たに手にするためには、まず今持っている何かを手放すことが最優先。
一番重たい「罪悪感」という荷物を一番最初に手放させてもらえたからこそ、僕はこの半年間、こんなにも軽やかに行動し、「現状の外」へ飛び出し続けることができたのです。


🎳 人生のセンターピンを倒しにいこう

では、重たい荷物を手放した後、僕たちはどこへ向かえばいいのか?

その答えが「第二領域を、人生のセンターピンに据える」ことでした。

「第二領域」とは、時間管理のマトリックスにおける「緊急ではないが、重要なこと」。
ボウリングでセンターピンを倒せば他のピンが次々と倒れるように、人生においても、この「第二領域」に集中すれば、他の問題が自然と解決していく、というのです。

まさに、僕がこの半年間で体験してきたことが、そのものでした。
「第二領域」を優先することで、「現状の外」へ挑戦し、自分の世界が広がっていく。その実体験をいくつかご紹介します。

行動が「普通」を広げ、新たな『したい』を生み出す

①母とのカラオケ、愛知へのドライブ
長年のコンプレックスだった母とのカラオケ。しかし、様々な人から「うまいね」と言われた経験が背中を押し、今では「もっと人前に出て、自分の歌を届けてみたい」という次なる意欲に変わりました。
「遠くて無理だ」と思っていた愛知への長距離ドライブは、「次はもっと遠くへ行けるかも」という自信に繋がりました。

②妻の実家での農業体験
もう一つ、象徴的な体験があります。それは、妻の実家での農業体験です。
はじめは、そこへ行って農作業を手伝うこと自体が、僕にとっての「現状の外」でした。しかし、回数を重ねるうちに、それはいつの間にか「現状の中」、つまり僕の当たり前になっていました。

すると、不思議なことが起きます。
「ただ体験する」だけでなく、「自分はここで何ができるだろう?どう貢献できるだろうか?」と、新たな視点が自然と生まれてきたのです。

「現状の外」が「現状の中」になる、たまらない感覚

この一連の体験を通して、僕が確信したこと。
それは、勇気を出して「現状の外」に一歩踏み出すと、そこが新たな「現状の中」になるということです。

最初は怖かったり、居心地が悪かったりする場所。
しかし、そこに身を置くうちに自然と慣れていき、気づけばそれが新しい自分の土台になっている。そして、その新しい土台から、誰に言われるでもなく「もっとこうしたい」という内側からの欲求が湧い上がってくる。

この、自ら世界を広げ、新たな『したい』が生まれる循環は、本当に「たまらない」ものがあります。行動こそが、自分の可能性を広げる唯一の方法なのだと、今、僕は全身で感じています。


✨「第二領域」がくれた、最高の宝物

そして、「第二領域」を優先して、僕が手に入れた何よりのギフトは、素敵な人たちとの出会いでした。

これまで漠然と「素敵な人」と表現していましたが、この半年間でその輪郭がはっきりとしました。
僕にとって「素敵な人」とは、同じように自分の人生の「第二領域」を大切に生きている人たちのことです。

僕が勇気を出して自分のセンターピンを狙い始めたからこそ、引き寄せられるように出会えたのだと信じています。


🧩【補足】もう一つの大切な学び:出来事を捉える両極の視点

今回の授業では、「手放す」こと以外にもう一つ、大切な視点を学びました。それは、「出来事を捉える両極の視点」です。

例えば、ドラゴン先生が「最近、首が痛い」という体験を話してくれました。
この出来事も、二つの視点から見ることができます。

  • 視点①:否定的思い込み
    「最悪だ…」「なんで治らないんだ!」と感情的に捉えると、「耐える」「イライラする」といった道しか見えなくなります。
  • 視点②:肯定的思い込み
    「もし、この出来事を“全て自分が作り出している”としたら?」と問いを立てると、「体を休めるためのサインかも」「新しいケアを学ぶキッカ-ケかも」というように、新しい選択肢が生まれます。

ここで重要なのは、「どちらの視点にも等しく価値がある」と知ること。クライアントが今どちらの地点にいるのかをジャッジせず、両方の視点が存在することを提示することで、クライアント自身が新しい選択肢に気づくサポートができるのです。


📝【実践メモ】クライアントの「手放し」と「行動」をサポートする

今回の学びを、コーチとしての実践知に落とし込みます。

「手放す」ことから始める

クライアントがもし重たい荷物(罪悪感、メンタルブロック等)を抱えているなら、新しい行動を促す前に、まずその荷物を手放すサポートをすることが重要です。クライアント自身が「手放していいんだ」と許可を出せるような関わりが求められます。

継続セッションで使える質問

クライアントの行動を促し、「現状の外」へ踏み出すサイクルを作るために。2回目以降のセッションでは、冒頭でこの問いかけが非常に有効です。
「前回のセッションから今日までで、『現状の外』に出たことはありますか?」

「行動」と「意識」、両方にマルをつける

「現状の外」には「行動面」と「意識面」があります。コーチは、目に見える「行動」だけを評価しません。「行動しよう」と決めたその「意識」の変化もまた、紛れもなく「現状の外」への尊い一歩です。その心にも、同じように温かいマルをつけて承認します。


🤝 さいごに

重たい荷物を手放して、人生のセンターピンをど真ん中から倒しにいく。

この半年間で学んだ、シンプルで、だけどとても力強い人生の攻略法。
そして、僕がこうして軽やかに行動し続けられる理由が、もう一つあります。

それは、この環境の素晴らしさです。
僕の隣には、いつも同じように「現状の外」へ挑戦する仲間たちがいます。
どんな突飛な挑戦も「いいね!」「チャレンジだね!」と受け入れ、うまくいった/いかないのジャッジをせず、ただ励ましてくれる。この安全な場所があるからこそ、僕は安心して一歩を踏み-出せるのです。

僕がここまで来れたのは、間違いなく、このコミュニティと、ここで出会えた仲間たちのおかげです。
この場所と、全ての人に、心からの感謝を込めて。僕の旅は、まだまだ続きます。

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